このページでは、読書感想文を書くのにおすすめの本「ファーブルの夏ものがたり-『昆虫記』の誕生」について、読む際のポイント等を書いています。読書感想文を書くためのヒントにしていただけたらと思います。
また、このページに書いてあることをヒントに、読書感想文を書く方法を、こちらのページで説明しています。
→読書感想文の書き方
- 生き物っておもしろいな
- 1つのことを調べ続けるってすごい
- お父さんといっしょに何かをやりとげてうれしい
こんなテーマで読書感想文を書くことができます。
1冊通して読むと長めの本ですので、5~6年生におすすめの本の中に入れますが、5~10ページほどの短いお話が集まっている読みやすい短編集です。この中から1つのお話を選んで読書感想文を書くこともできます。その場合は3~4年生の方にも、読書感想文を書くための本としておすすめです。
ファーブルの夏ものがたり-この本について
- 題名:ファーブルの夏ものがたり-『昆虫記』の誕生-
- 著者:マーガレット・J・アンダーソン
- 訳者:千葉茂樹(ちばしげき)
- 出版社:くもん出版
- 本の大きさ:横12.8cm×縦19.2cm
- ページ数:165ページ
- 初めて出版された年:1997年(日本語版は1998年にくもん出版より)
著者についてあまり情報がないのですが、スコットランド出身、アメリカ合衆国オレゴン州に住んで本を書かれている方のようです。
※Amazonの商品ページ
ファーブルの夏ものがたり―『昆虫記』の誕生 (くもんの海外児童文学)
こんなお話です
10才のポールには、両親と妹たちの他「夏の子どもたち」というたくさんの家族がいます。それは庭に集まる虫たちのこと。父親アンリ・ファーブルといっしょに、ポールは虫たちのふしぎを、ひとつひとつ、解きあかしていきます。
まずは読んでみよう
まず1回目は、いつも読書をする時のペースで自由に楽しんで読んでください。
2回目は、読書感想文を書くために、細かいところまで気をつけて、ゆっくりていねいに読んでいきます。本の内容を、深く読み取っていきましょう。
出てくるこん虫の名前をメモしながら読んでいくのも良いと思います。どのこん虫の話が、一番興味深かったですか。
※この先は、本を読んでから読むことをおすすめします(ネタバレがあります)※
読書メモを作ろう
質問の答えを考えながら、読書メモを作ってみましょう。
- あなたは虫が好きですか。好きな人は、どんなこん虫が好きで、そのこん虫についてどんな思い出がありますか。
- こん虫が特に好きな人は、こん虫のどんなところが好きで、自分なら何を調べてみたいか書いてみてください。
- 虫がきらいな人は、どうしてきらいか、理由を考えて書いてみてください。
- ファーブルは「かわりもの」と呼ばれることもあったそうです。ファーブルは、人から「かわっている」と思われるような、どんな行動をしましたか(例)道ばたに座りこんで、一日中虫を観察する。
- ポールにとって、ファーブルはどんなお父さんですか。
- 「とびきりのごちそう」という章があります。この章でみんなが食べるあるものを、あなたは食べてみたいですか? 食べたらどんな味がするでしょうか。想像したことを自由に書いてみてください。
- あなたは何かを、くわしく調べようとしたことがありますか。そのことについて、思い出して書いてください。こん虫のことだけではなく、他のことでもいいですよ。
- あなたはお父さんといっしょに、何かを調べたり、作ったり、協力して何かをやりとげたことがありますか。その時のことを、思い出して書いてください。
- 「かわりもの」と呼ばれることもあったファーブルを、あなたはどんな人だと思いますか。また、本のどこを読んでそう思いましたか。
他にも、この本を読んで思い出したこと、考えたこと、もっと知りたいと思ったことなどを書いて、読書メモを作ってみてください。
ひとこと
フランスのこん虫学者「ジャン・アンリ・カジミール・ファーブル」が書いた「昆虫記」(こんちゅうき)は、1878年から約30年にわたって全10巻が出版されました。
小さなお子さん向けのものから、完訳版、絵本など、さまざまな形で本が出ています。
このページで紹介(しょうかい)したのは、その中でも、子供の「ポール」の目線から、父親といっしょにこん虫を観察し、研究の手伝いをする様子がえがかれた本です。小学生の方が、まるで自分もファーブルといっしょに、おもしろい実験をしているような気持ちで読めるのではないでしょうか。
ファーブル昆虫記の中でも特に有名な、スカラベ(フンコロガシ)のお話ものっています。