かたあしだちょうのエルフについてのページです。小学校1~2年生のみなさんが、読書感想文を書くための本としておすすめの作品です。
このページに書いてあることをヒントに、読書感想文を書くことができます。書き方はこちらのページで説明しています。
かたあしだちょうのエルフ-この本について
- なまえ:かたあしだちょうのエルフ
- 書いた人:おのき がく(文・絵)
- 出版社:ポプラ社
- シリーズ:おはなし名作絵本9
- 本の大きさ:よこ21.5cm×たて23cm
- ページ数:32ページ
- はじめて出版された年:1970年
- どこで書かれたか:日本
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かたあしだちょうのエルフ (おはなし名作絵本 9)
どんなお話?
エルフは、強くて大きな、おすのだちょうです。アフリカの草原で、なかまたちといっしょに、楽しくくらしていました。ところがある時、なかまをまもるために、ライオンとたたかい、かた方のあしを食いちぎられてしまいます。
まず2回読もう
1回目は、自分のいつものペースで、楽しみながら読みましょう。
そしてもう一回、こんどはこんなことをメモしながら読んでみましょう。
- 出てくる生きものを、ぜんぶ書き出してみよう
とり、けもの、かもしか……ぜんぶでいくつあるでしょうか。
※この先は、本を読んでから読むことをおすすめします(ネタバレがあります)※
本についてのしつもんに答えてみよう
- アフリカの草原のようすをそうぞうしてみましょう。けしき、あつさ、風、においはどんなふうでしょうね。
- 楽しくくらしていた、エルフとなかまたちのようすをそうぞうしてみましょう。きみなら、エルフと何をしてあそびたい?
- ジャッカルをエルフがおいはらった時、どう思いましたか。
- ライオンとエルフのたたかいのところを、声に出して読んでみましょう。読んでどんな気もちになりましたか。
- かたあしになり、なかまにもわすれられた時、エルフはどんな気もちだったのか、そうぞうしてみましょう。エルフになりきって、おなかがすいている時に、1人になって考えてみてもいいですね。
- なかまにわすれられたような気がしたことが、きみにはありますか。 それはどんな時? どんな気もちでしたか。
- さいごに、「あるもの」にかわったエルフに、話しかけてみましょう。
ひとこと
なかまや子どもたちが、安心して楽しくくらせることが、エルフにとっての幸せだったのですね。
一方で、自分たち家族のことだけでせいいっぱいの生きものたちがいます。
ライオンや黒ひょうは、おなかをすかせて食べものをもとめ、生きものをおそいます。エルフがしんだら食べようとねらっている、ハイエナやはげわしだって、やっぱり、自分たちの家族が生きるために、必死で食べものを求めていたにちがいありません。
エルフが正しくて、ほかの生きものたちが悪いのではなく、自分たちが生きるのにせいっぱいな、ギリギリのところで生きているものがほとんどだということでしょうか。
エルフのように、自分の幸せと、なかまたちの幸せを同じように思えるというのは、特別なことなのかもしれません。もって生まれた大きさや強さを、なかまのために使ったエルフの生き方の尊さ(とうとさ)が、この本にえがかれています。
では、強いものだけが、そんな尊い心をもつことができるのでしょうか。
自分が持っているものや力を、自分が得をするためだけに使うのではなく、なかまのために使えないかどうか考えてみることは、きっとだれにでもできるはずです。