絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』のページです。小さな国の大統領は、世界の国々の代表が集まる会議で、どんなスピーチをしたのでしょうか。
小学校5~6年生のみなさんが、読書感想文を書くための本としておすすめの作品です。
- 地球環境の問題
- 人類の幸せとは何か
このようなことを、考えるきっかけをくれる本です。と書くと、ちょっと難しそうですね。学校の授業や自由研究で、環境問題について学習したことと組み合わせると、よい読書感想文を書くことができると思いますので、挑戦してみてください。
このページに書いてあることをヒントに、読書感想文を書くことができます。書き方はこちらのページで説明しています。
→読書感想文の書き方
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ-この本について
- 題名:世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
- 編者:くさば よしみ
- 絵:中川学(なかがわ がく)
- 出版社:汐文社(ちょうぶんしゃ)
- 本の大きさ:横cm×縦cm
- ページ数:32ページ
- 初めて出版された年:2014年
- ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領がスペイン語で演説した内容を、子供向けの日本語に変えて作られた本です。
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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
どんなお話?
2012年、ブラジルに世界中の国々から代表者が集まり、会議を開きました。環境が悪化した地球の未来について、話し合うためです。南米の小さな国ウルグアイから来たムヒカ大統領のスピーチが始まった時、他の国の代表たちはあまり関心を持っていないようでした。ところがスピーチが終わると、会場は大きな拍手に包まれたのです。世界一貧しい大統領は、いったいどんなスピーチをしたのでしょうか。
※この先は、本を読んだ後で読むことをおすすめします。(ネタバレがあります)※
まず2回読もう
1回目は、いつもの読書を楽しむペースで読んでください。
次に、読書感想文を書くために、もっとくわしく読んでいきましょう。次の質問の答えを探しながら、もう一度読んでみてください。
ムヒカ大統領は、人の幸せとはどんなものだと言っていますか。→
本についての質問に答えて読書メモを作ろう
- この本の中から、心に残る文を1つ選んで書いてください。その文を読んで、どう思いましたか。
- この本の中で、心に残った絵はありますか。その絵のどんなところについて、どう思ったか、くわしく書いてみてください。
- この本を読んで、初めて知っておどろいたことはありますか。
- このまま、人より豊かになるための競争を続けていったら、地球はどうなってしまうでしょうか。想像して書いてみてください。
- ムヒカ大統領は、世界でいちばん貧しい大統領と言われていますが、本当のまずしさとは何だと、この本には書いてありますか。
- 自分の周りで便利さや快適さを求めすぎて、ぜいたくやむだづかいをしすぎているような気がすることが、あれば書いてください。例)父がスマートフォンを2年ごとに買い替えているのは資源のむだづかいだと思う。
- 学校の授業やテレビ番組、本などで、地球環境の問題について教わったり、調べたりしたことはありますか。そのことについて、思い出して書いてみてください。
- 他にも、この本を読んで、おどろいたこと、疑問に思ったこと、思い出したこと、もっと知りたいと思ったことなどがあれば書いて、読書メモを作ってください。
ひとこと
自動車、携帯電話、家庭で使う電化製品など、数年ごとに新製品が出るたびに飛びつくのが、豊かさや幸福のあかしのような気がしていますが、本当にそれは、豊かで幸福なことなのか、考えてみましょう。そんなメッセージが伝わってきます。
人がそうしてもっともっと便利に、快適にと求め続けると、地球の資源は足りなくなってしまうということを、この本は教えてくれます。
では、私たちはどうしたらいいのでしょうか。その答えは、この本には、具体的には書かれていません。
みんなが自分の問題として考えてくださいと、大統領は言っているのかもしれません。
今日から何をしますか。あるいは、何をやめますか。あなたの決意を、文章に書いてみるのもいいと思います。
読書感想文を書くにあたっての注意ですが、この本を読んでわかったことを書いていくと、あらすじだけの読書感想文になってしまう可能性があります。
この本を読み、自分の生活にあてはめて考えてみたこと、この本に書いてあることから、さらにその先を想像してみたことなど、一歩踏み込むといいのではないかと思います。
人の幸せとは
この本には、4つのことが書いてあります。
- 人と人とが幸せな関係を結ぶこと
- 子どもを育てること
- 友人を持つこと
- 地球上に愛があること
あなたは、人の幸せとはどういうものだと思いますか。
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『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』のホセ・ムヒカ大統領からのメッセージを、もっと読んでみたい方には、こちらの本もおすすめです。
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