ちびっこカムのぼうけん【3~4年生】

物語「ちびっこカムのぼうけん」についてしょうかいしているページです。小学校3~4年生の方が、読書感想文を書くための本としておすすめの作品です。

この本を書いた神沢利子(かんざわ としこ)さんは、「くまの子ウーフ」の作者でもあります。教科書で読んだことがある方もいるのではないでしょうか。ちなみにこの「ちびっこカムのぼうけん」にも、「うーふ」とうなるクマが登場します。

1冊234ページと長い本ですが、ハラハラするできごとが次々と起こり、どんどん先を読みたくなるでしょう。

元気な男の子カムが、大自然の中で、動物のなかまたちといっしょにぼうけんをするこのお話を、ぜひ読んでみてください。

このページに書いてあることをヒントに、読書感想文を書くことができます。書き方はこちらのページで説明しています。
読書感想文の書き方

ちびっこカムのぼうけん-この本について

  • 題名:ちびっこカムのぼうけん
  • 著者:神沢利子(かんざわ としこ)
  • 出版社:理論社(りろんしゃ)
  • シリーズ:新・名作の愛蔵版
  • 本の大きさ:横15.5cm×縦21.5cm
  • ページ数:234ページ
  • 出版された年:1961年に、「日本の創作童話シリーズ版」として初めて出版されました。その後1999年に、現在も発売されている「新・名作の愛蔵版」が理論社から出版されています。
  • どこで書かれたか:日本

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ちびっこカムのぼうけん (新・名作の愛蔵版)

どんなお話?

ずっと北の北のほうの国、火の山のふもとに、元気な男の子カムは、病気のおかあさんと2人でくらしていました。ある日、火の山にはどんな病気もなおすイノチノクサがあると知ったカムは、おかあさんのために取りに行こうと決心します。

※この先は、本を読んだ後で読むことをおすすめします。(ネタバレがあります)※

「ちびっこカムのぼうけん」を読んでみよう

まずは通して一度読んでみましょう。

次に、読書感想文を書くために、もっとくわしく読んでいきたいと思います。こんなことをメモしながら、ていねいに読み返してみてください。

この本には、たくさんの人や生き物が出てきます。出てくる人や生き物を、全部メモしてみましょう。

  • 大男のオニ、ガムリイ
  • カム
  • 金ぴかの毛のクマ
  • カムのかあさん

こんな感じで書いていってください。たくさんありますが、がんばって書いてみましょう。

読み終えたら、この人物や生き物を書いたメモを見直して、「この動物はカムといっしょに何をしたんだったかな」「この子はどんな子だったっけ」と思い出してみましょう。その人や生き物が出てくるところを、また読み返してみるのもいいですね。

長いお話ですが、こうして何度も読み返すことで、どんなお話なのかよくわかってくると思います。

本についての質問に答えてみよう

  • この本に出てくる自然の地形の中で、心に残ったところはどこですか。例)ヘビのようにはねて体やほっぺたをひきさき、からみついてくるイバラのかき
  • その場所にいるところを想像して、あなたならどうするか、どんな気分か書いてみてください。
  • 出てくる人や動物の中で、あなたがいちばん好きな人や動物をあげてください。
  • その人や動物の、どんなところが好きですか。
  • この本を読んで、いちばんハラハラしたところはどこですか。
  • その場面で、あなたはカムにどんな声をかけてあげたいですか。または、どんなふうにカムに力をかしてあげたいですか。
  • カムが動物や人に話しかけるせりふの中から、カムのやさしさがあらわれていると思うところを探して、書き出してください。
  • 友達や家族が、あなたを助けるために何かしてくれたことを思い出して書いてください。
  • あなたが、友達や家族を助けるために何かしたことがあれば、思い出して書いてください。
  • 戦ってやっつけた敵に、カムはどんな言葉をかけていましたか。その言葉について、どう思いますか。
  • 他にも、この本を読んで思い出した自分の体験、自分だったらこんな時どうするだろうと想像したこと、やってみたいと思ったことなどを書いて、読書メモを作ってみてください。

ひとこと

自分がやろうと決めたことを迷わずどんどん実行していくカムは、いさましいですね。

  • とてもかなわないと思うようなこわい敵に、カムはどうして勝つことができたのだろう。
  • カムはどうして戦ったのかな。
  • 戦ってやっつけた敵に、カムはどんな言葉をかけていたかな?

このあたりを考えて書いてみるのもいいと思います。

読書感想文の題材としてもいいですが、絵のテーマとしても、この物語はとてもいいと思います。

読書感想画といって、物語の中で印象的だった部分を、想像して絵に描きます。

火の山、3つの岩、深い氷の裂け目、北の海をおよぐ白い大きなクジラなど、この本には、絵になりそうな場面がたくさんありますね。

夏休みの宿題で絵を描くことになっていて、何を描いたらいいのか迷っている方は、本を読んでイメージをふくらませ、読書感想画に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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