このページでごしょうかいするのは、兄弟、家族について考えるきっかけをくれる本「レンタルロボット」です。読むのは3年生ぐらいから、読書感想文を書くのは3~4年生から高学年の方におすすめです。
兄弟がいてよかった。
弟や妹がいるといいのにな。
そんな、兄弟や家族についての自分の気もちや体験を読書感想文に書いてみてはどうでしょうか。
このページに書いてあることをヒントに、読書感想文を書くことができます。書き方はこちらのページで説明しています。
→読書感想文の書き方
レンタルロボット-この本について
- 題名:レンタルロボット
- 文を書いた人:滝井幸代(たきい さちよ)
- 絵をかいた人:三木謙次(みき けんじ)
- 出版社:学研教育出版
- シリーズ:ジュニア文学館
- 本の大きさ:横15.5cm×縦21.5cm
- ページ数:118ページ
- 初めて出版された年:2011年
- どこで書かれたか:日本
- 第19回 小川未明文学賞 大賞受賞作品
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どんなお話?
「ロボットかします」その店の電光けいじ版には、金色の文字でそう書かれていました。全財産をはたいて弟ロボットを借りた健太は、うれしくて仕方がありません。いつも一人で食べていたおやつも、弟といっしょに半分ずつ食べると、何十倍もおいしく感じました。こんなかわいい弟と、けんかなんかするわけない、と思っていた健太でしたが…。
※この先は、本を読んだ後で読むことをおすすめします。(ネタバレがあります)※
レンタルロボットを読んでみよう
一度、本を通して読んでみましょう。
次に、読書感想文を書くために、もっとくわしく読んでいきましょう。
こんなところにふせんをはりながら、もう一度ゆっくりと本を読んでみてください。
健太は、ロボットの弟のことを、どう思っていますか。健太の弟への気もちが書かれた文章があるページにふせんをはってみてください。たくさん見つけたら、たくさんはってもいいですよ。
例)8ページに、自分のおこづかいを全部はらうように言われても、少しもまよわない健太の様子が書かれています。心から弟がほしいと思っていた健太の気もちがあらわれていますね。
質問に答えながら読書メモを作ろう
- この本の題名を読んで、どう思いましたか?
- あなただったら、どんなロボットを借りますか?
- ロボットを借りたら、どんなことをしたいですか?
- あなたはきょうだいがいますか?
- きょうだいがいる方は、きょうだいがいてよかったと思うことは何か、そしていやなことがあるとしたらそれはどんなことか、書いてみてください。
- きょうだいげんかをした時のことについて、書いてみてください。どんな気もちでしたか。
- きょうだいがいない方は、きょうだいがいたらいいな、と思ったことがありますか。
- もし弟がいたら、いっしょにどんなことをしてみたいですか。
- お母さんのひざの上にすわる権利(けんり)を弟にゆずった時、健太は、本当はどんな気もちだったと思いますか。
- この本に出てくるお父さんやお母さんの言葉や態度(たいど)について、思ったことがあれば書いてください。
- もしも、このお話のとちゅうからやり直せるとしたら、どこからやり直しますか。あなたが健太だったらどうしたいですか。
- 本の最後に書かれてあるお手紙に、返事を書くとしたら、何と書きますか。
- このお話のつづきを考えて書いてみてください。
- 他にも、この本を読んで、おどろいたこと、おもしろかったこと、いやだなと思ったことなどを書いて読書メモを作ってみてください。
悲しくてこわい夢
弟が帰ってきて、仲直りしてハッピーエンド、というお話ではないのですね。最後のページを読んだ時、私は悲しくてしょうがなかったですが、みなさんはどうでしょうか。
あのお手紙に返事を書く、という形式で読書感想文を書いてみるのもいいかもしれません。
後半でとても悲しい、こわい夢の場面が出てきます。そんな夢を見るほど、健太が自分を責めたのかと思うと、読んでいてつらくなるほどです。レンタルロボットのお店って、夢をかなえてくれるいいお店のようでいて、本当のところはどうなんだろう?と思えてきますね。
きょうだいのいる方は、自分のきょうだいのことを考えながら、そしてきょうだいのいない方は、もしも自分にこんな弟ができたら、と想像して、この本を読んだ感想を書いてみてください。
ところで、レンタルロボットのお店のお姉さんは、ロボットなんでしょうか。あなたは、どう思いますか?