絵本「夏のルール」をご紹介します。
これも学年を決めるのが難しい作品なんですが、いちおう高学年のカテゴリに入れてみました。(宿題の読書感想文で、文字数が少ない絵本はダメ、と指定がある場合はこの本は選べませんのでご注意ください)
もっと学年が下の方にも、中学生にも、大人にも、手にとっていただきたい絵本です。
特に男の子兄弟や、その親御さんに。
ちょっと怖い雰囲気の絵があるので、小さいお子さんに読ませる時は、親御さんが目を通してからにした方がいいかもしれません。
タイトル | 夏のルール |
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文・絵 | ショーン・タン |
訳 | 岸本 佐知子 |
出版社 | 河出書房新社 |
本の種類 | 絵本 |
初めて出版された年と国 | 2014年 オーストラリア |
本の大きさ | 約31×27.5cm |
ページ数 | 48ページ |
読むなら | 3年生~ |
読書感想文を書くなら | 5年生~ |
「去年の夏、ぼくが学んだこと。」こんな一文からはじまる絵本。見開きに1枚の絵と、1つの厳しくも大切な「ルール」がかかれています。
主なキーワード
裏表紙には、こんな文字が。
ルールは守ること。意味のわからないルールなら、なおさら。
あなたのまわりには、意味のわからないルールはありますか。地域に伝わるルール、家族や兄弟、友達の間だけで通用する、意味のわからないルールがあれば、それについて詳しく書いてみるのもおもしそうです。
その他のキーワード
寝苦しい夏の夜に見る夢のような、この絵本の絵を見て浮かぶ言葉は…
暑い。
兄弟の、厳しい夏のルールです。
取っ組み合いのケンカ、カラスから受け取る冠、過酷な制裁、そして劇的な救出…
いったいどんな物語があったのだろうかと、文と絵を何度も見比べてしまいます。
この本を読んで読書感想文を書くとしたら、絵を見て、または文章を読んで思い出した自分の体験を書いてみるといいかもしれません。
自分で考えたルールを書き、そのルールが生まれた理由となる体験を書くのもおもしろそうです。この本にあるような、短くピリッとしたクールなルールを、考えてみましょう。
ところで「ぼく」は、兄の方だと思いますか? それとも、弟の方?
兄だと思って読む時と、弟だと思って読む時とでは印象が変わるので、試してみてくださいね。