ビロードのうさぎ【3~4年生】

「ビロードのうさぎ」の紹介ページです。どの学年におすすめの本に入れるか、とても迷ったのですが、いちおう3〜4年生のカテゴリーに入れてみます。

もっと上の学年の方にもおすすめです。大人が読んでもいい本です。

この記事には、本の情報、登場人物、あらすじ、作品のキーワードを書いています。読書感想文を書くための本を探している方に、参考にしていただけるとうれしいです。

タイトルビロードのうさぎ
マージェリイ・W・ビアンコ
絵・訳酒井 駒子
出版社ブロンズ新社
本の種類絵本
初めて出版された年2007年※
本の大きさ約27x22cm
ページ数32ページ
読むなら1年生~
読書感想文を書くなら3年生~

※原作が初めて出版されたのは1922年、アメリカ。原作者のマージェリイ・W・ビアンコさんは、イギリス生まれの女性。

ビロードのうさぎは、ぼうやのクリスマスのくつ下の中に入っていました。たくさんのおもちゃの中で、うさぎはすぐに忘れられてしまいます。自分こそはほんものだと自慢しあうおもちゃたちに、ただのきれでできているうさぎはばかにされます。ほんものってなんだろう。値段が高いこと? それとも、ねじで体が動いたりすること? そんなある日、奇跡が起こります。

ここから先は、ネタばれがありますので、本を読んだ後に読むことをおすすめします。

主なキーワード

ほんとうのものとは何だろう。この本を読むとそんな疑問がわいてきます。

「ネジで体が動いたりすることだろうか」とうさぎは考えますね。そして自分にはネジがないことを気にします。

ほんとうのものについて、おもちゃたちが言ったこと、ウマが言ったこと、そして最後に妖精が言ったことを、読み比べてみるのもいいと思います。

そして、「ほんものとはなにか」ということについて、あなたの考えを表現してみてください。

その他のキーワード

この本は、子供の頃に一度読んで終わり、というものではなく、大人になってからも、何度読み返しても感動を覚えます。

私はいまこの年になって読むと、ウマのことがなぜかとても気にかかります。

あのウマだって本当は、ぼうやに愛されて、ほんとうのものになりたかったのだろうに…と思えて。

酒井駒子さんの絵もすばらしくて、いつまでも手もとに置いておきたい絵本です。

「ビロードのうさぎ」と「ビロードうさぎ」

このページでご紹介したのは、酒井駒子さんが絵と翻訳を手掛けた「ビロードのうさぎ」です。

マージェリイ・W・ビアンコさんのこの作品は、「ビロードうさぎ」というタイトルで、翻訳を石井桃子さん、絵をウィリアムニコルソンさんが手掛けた絵本も、童話館出版から2002年に出版されています。