このページでは、中学生の読書感想文におすすめの本「木を植えた男」をご紹介します。
絵本ですが、仕事や戦争について考える機会を与えてくれる本として、中学生におすすめの本のカテゴリに入れることにしました。
タイトル | 木を植えた男 |
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文 | ジャン・ジオノ |
絵 | フレデリック・バック |
訳 | 寺岡 襄 |
出版社 | あすなろ書房 |
本の種類 | 絵本 |
初めて出版された年 | 1989年 フランス |
本の大きさ | 約29x22cm |
ページ数 | 47ページ |
読むなら | 5年生~ |
読書感想文を書くなら | 中学生 |
孤独な若者「わたし」がフランスのプロヴァンス地方を旅していたとき、廃墟の村の先に一人で暮らす、羊飼いの男に出会いました。こざっぱりと暮らす無口な男に、わたしは好感を抱きます。夜、男はたくさんのどんぐりをていねいにえり分けます。彼はたった一人で、荒地にどんぐりを植え続けていたのです。
主なキーワード
誰にもほめられず、それどころかほとんど誰にも気づかれることもなく、お金もうけにもならない仕事を、男は一人で続けます。
どうしてそんなことをしたのでしょうか。そして、なぜそれを何十年も続けることができたのでしょうか。
また、荒れ地と木がたくさんある土地では、どんなちがいがあるのか、この絵本を読んで感じ取ってみてください。
その他のキーワード
木のない荒れ地で暮らす人たちについて描かれたページと、木がたくさんある土地に魅力を感じて集まってきた人たちについて描かれたページを、比べてみてください。
絵の雰囲気も、だいぶちがいますね。
さらに、今の自分が住んでいる土地や、そこに住む人たちとも、比べてみましょう。この絵本の中の、荒れ地の暮らしに近いですか、それとも木が多い土地の暮らしに近いでしょうか。
私は、自分の暮らしは、この絵本の中の荒れ地の暮らしに近いなぁなんて思ってしまいました。
荒れ地の暮らしで、人はいがみあい、その土地から離れることばかりを願います。そんな暮らしの先に「戦争」があるということなのでしょうか。
「木を植える」とはどういう意味なのか、考えながら読んでみるのもいいと思います。